熊本商 vs 秀岳館(写真=井芹貴志)
追う展開となった秀岳館は直後の54分にMF長尾一輝とMF酒屋奏太に替えて重松優希、玉城航を送り出し反撃に出るが、熊本商もフレッシュな選手を投入して運動量や球際の強さを維持。押し込まれる局面もありながら、相手ボールに対してしっかりプレッシャーをかけ続け、ゴール前でも落ちいついた対応で跳ね返し得点は許さず。このまま逃げ切った。
「サイドバックも高い位置を取る相手のフォーメーションに対してスライドするのが難しかったが、チャレンジ&カバーを徹底することでセカンドボールをマイボールにできた。先輩たちのおかげで今があるし、次につなげるためにも、120%の力を出して優勝したい」とはキャプテン木實の弁。
「選手権でベスト4まで進めた経験によって、自信を勇気を持って戦ってくれたし、ベスト4以上というのが新たな基準になったことで、自分たちから主体的に取り組んでくれるようになった」と、時田監督も手応えを口にする。県大会での決勝進出は、時田監督が在学していた当時以来。普段の練習試合でも切磋琢磨する関係だという慶誠との決勝で狙うのは、28年ぶりの県制覇だ。
(文・写真=井芹貴志)
▽令和4年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和4年度熊本新人戦(新人選手権大会)