嘉穂 vs 東福岡(写真=中倉一志)

 東福岡の先制点は20分。右CKからのこぼれ球を落合琉鴻(2年)が右足で押し込む。追加点は27分。對島陸人の早くて強いグラウンダーのクロスをGK山口紫音がファンブルしたところを阿部来紀が右足で押し込んだ。そして34分には榊原寛太(2年)のクロスボールに再び阿部来紀。高い打点のヘディングシュートでゴールネットを揺らした。

 それでも嘉穂のチャレンジャー精神は衰えを見せない。高さで上回られ、鋭い攻守の切り替えにチャンスを作らせてもらえず、ピッチの幅を広く使ったテンポの良いパス回しにボールを圧倒的に支配されても、最終ラインを高くしたコンパクトな守備ブロックとゴール前の粘り強さを発揮して東福岡に立ち向かう。力の差を感じさせられる展開にも自分たちがやるべきことをやり通す。1年生ながら何度もファインセーブを見せる山口紫音のプレーに勇気づけられたということもあるのだろう。

 ただ、どうしても東福岡のサイドアタックが止められない。そして42分、東福岡は保科鉄(2年)からのパスを受けた吉岡拓海がドリブルで持ち込んで右足を一閃。55分には直接FKのチャンスに今吉心絆(2年)からボールを受けた西田頼(2年)がゴールネットを揺らして5点目。そして70分には吉岡拓海が右足を振り抜いて6点目を奪って試合を締めくくった。

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▽令和4年度福岡新人戦(新人選手権大会)
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