藤枝明誠のFW矢頭勇亮は決定力の高さを見せつけた(写真=多田哲平)
またもリードを許した磐田東だが、選手たちに焦りはなかった。磐田東の山田智章監督は「失点したあとにどう対応するかを黙ってみていたが、動揺する素振りもないし、ピッチの中で喋って対応していた」と試合後に明かしている。
そして68分、左サイドでボールを持った杉山のクロスに徳増が滑り込みながら合わせて再び同点とすると、その2分後の70分にはまたも左のクロスから瀧井が強烈なヘディング弾を叩き込んで3点目をゲット。一気に逆転に成功してみせた。
その後も焦れることなく、GK1岡村虹輝(2年)を中心に藤枝明誠の攻撃を凌いで3-2で勝利し、ベスト4入りを決めた。準決勝では静岡学園と対戦する。
一方で敗れた藤枝明誠も技術の高さを垣間見せた。矢頭はアグレッシブにゴールに向かい、FW9林賢人(2年)は前線を幅広く動いて攻撃の起点となった。またGK1野村寛礼(2年)は度々ファインセーブを見せた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度静岡新人戦(新人選手権大会)
令和4年度静岡新人戦(新人選手権大会)