神村学園は決定戦進出を決めた(写真=多田哲平)

 しかしその後、一瞬の隙を突かれた34分の失点で、やや雲行きが怪しくなる。それまでほとんど相手にゴールに迫らせなかったにもかかわらず、相手FW16鶴谷圭吾(3年)に 抜け出されると、ゴール左隅を撃ち抜かれて、あっさりと1点を献上してしまう。

、失速感が漂うなかで迎えた後半もボールを回しながらも、なかなか決定打を生むことができない。

 すると56分、カウンターから右サイド(金沢U-18から見て左サイド)をMF10柳村龍慎(3年)に突破されると、最後はFW9中川豪(3年)に同点ゴールを許す。

 ついに同点とされたが、「焦りはなかった」(大迫)。

 そこからもアグレッシブな姿勢を貫くと、60分に左サイドを駆け上がったSBのDF16吉永夢希(2年)がGKをかわして冷静にゴールネットを揺らしてみせた。

 さらに73分にはFW12西丸道人(3年)のクロスからエース福田がこの日2点目を決めて、再び2点のリードを得た。

 後半アディショナルタイムの90+2分にはFW26井上龍昇(2年)にディフェンスラインの裏へ抜け出されて3点目を与えながらも、トータル4-3で勝ち切った。

 3失点しながらも、エース福田の2得点など計4ゴールで競り勝つあたりに、攻撃自慢のチームらしさが感じられた。

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