武南 vs 市立浦和(写真=佐藤亮太)

 「選手たちは練習から一生懸命やってくれて、これまでやってきたことを理解してㇾプレーしてくれた」と武南・内野慎一郎監督。「守備のチームにはしたくない。オリジナルの攻撃的なサッカーをどう続けていくか」と言葉通りのサッカーを見せた。

 その中心となったのが1ゴール1アシストのMF10松原。「エンターテインメント性のある選手」と内野監督が評するように松原は個人技を生かしたプレーで局面を変えられる、典型的なファンタジスタタイプ。

 「僕の得意なプレーは相手の意表を突くプレー。味方は信じて走りこんでくれる」と松原。それでいてプレーは決してわがままでなく前後左右に動き回り、ポジションを替えながら、ボールを捌き、そして味方からボールが自然と集まってくる。

 内野監督からの信頼は厚く「軽いプレーをした時には言いますが自由にやっていいと伝えている」とお墨付き。21年にU-16日本代表候補に選ばれた松原は選出以降、より自信を持ってプレーできるようになった。今後のさらなる活躍に期待できそうだ。

 一方でチームとしては市立浦和に大差をつけての支部予選制覇。幸先の良いスタートに新チームはずいぶん仕上がっているなと思いきや、まったくそうではないそうだ。

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▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
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