埼玉栄 vs 武蔵越生(写真=佐藤亮太)

 試合は前後半が終わっても決着つかず、延長戦へ。両チーム、選手交代をしながら活性化を図るが、点は入らずPK戦に突入した。

 埼玉栄が1人目、3人目が外す一方、武蔵越生は4人全員が成功。試合は4-2でPK戦を制した武蔵越生が勝ち、準決勝進出を決めた。

 殊勲はPKを2本防いだ武蔵越生GK1田中然(2年)。PKストップの秘訣を聞けば、「男の勘。野生の勘です、ガチで」と明るい。

 印象的だったのはキッカーがボールをセットしているときの田中の動作だ。東南アジアの舞踊のように両腕を波のように揺らしたかと思えば、突然、左右に飛び上がり、地面を両手でパンパンと叩き、相手の気を削ぐ。

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▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)