武南 vs 浦和学院(写真=河野正)

 それでも展開力とキック力に優れた左利きのボランチ髙橋秀太(2年)を起点に外から、中央から、長短のパスやドリブルを駆使して敵陣に進出。22分に左SB島崎貴博(2年)のクロスから川上が惜しい一撃を放てば、37分には右サイドを崩してMF宮里丞(2年)と島崎が、立て続けに強烈な一打を放った。37分の髙橋秀のパンチ力満点のシュートもわずかにバーの上。攻勢の時間帯は長かったが、ゴールを割れずに前半を1-1で折り返した。

 後半に入るとそれまでパスを丹念につないでリズムを取っていた浦和学院が、長いボールを使い始めた。この対応にもやや苦戦してテンポのいい攻撃ができず、しばらくこう着状態が続いた。

 内野慎一郎監督は後半10分過ぎから、作戦ボードを使ってコーチ陣と打開案を練っていた。「点が欲しいので3バックにして前を厚くしようかとか、ずっとシステムを考えていたので決勝点は見ていませんでした」と笑った。

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▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
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