武南の指揮を執る内野慎一郎監督(写真=河野正)
CB小金井遥斗(2年)が24分、髙橋秀の蹴った右CKをニアサイドから右足ボレーで合わせて待望の勝ち越しゴールをものにした。
2年生に進級した昨春、FWからDFに転向した小金井は「南部支部予選でも髙橋からのCKで、精度の高いボールが届いていたのですが、全部外していたので決められて本当にうれしい」と笑みがこぼれっ放しだった。FW出身とあり、「その気持ちがよく分かるので守る時の参考になります」とCBの仕事にやりがいを感じているそうだ。
アディショナルタイムにもFW杉沢旭浩(2年)が、宮里の絶妙なスルーパスから決定的な3点目を蹴り込んで決着をつけた。
武南は昨年の全国高校選手権埼玉大会で1、2回戦とも6-0と大勝しながら、試合での怪我も含めて主力4人が故障で離脱。3回戦で早々に敗退した。「その反省もあり、今年のテーマを『競争』にしました。固定せずにたくさんの選手を起用し、チーム全員の力を試しています。内容にこだわりつつ、結果も出して自信をつけさせたい」とOBでもある内野監督は、強い武南を復活させるために試行錯誤を繰り返す。
▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)