大幅リードを奪った正智深谷は、終盤まで攻め続ける。80+1分にゴール前にこぼれたボールを伊藤が押し込めば、80+2分にはまたも伊藤のクロスから吉田が決めた。伊藤は3ゴール・2アシスト、吉田は2ゴールの活躍だった。

 8-0で手堅く勝ち切った正智深谷は準々決勝で進修館と対戦する。

 正智深谷を率いる小島時和監督は「バタつくかと思ったけど、比較的みんな落ち着いていた。序盤は控えめでしたけど、徐々にリズムが出てきて良さも出た。初っ端の公式戦としてはこんなものじゃないですか」とひとまずの初戦突破に胸をなでおろした。

 一方の滑川総合は前半に粘り強さを発揮。2失点したとはいえ、ボールホルダーに一発で飛び込まずに食らいつき相手を苦しめた。リードを広げられた後半もMF7松本陸士(2年)やMF8園部海成(2年)を中心に最後まで1点を目指し続けた姿勢も素晴らしかった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)