八千代イレブン(写真=会田健司)

 しかし終盤に入り試合時間が残り10分を切ったところで流通経済大柏が同点に追いつく。72分、山口裕也(2年)からのパスを受けたFW中村大翔(2年)が「チームがボールを繋いでくれて、(中田)旭が自分の前でスルーしてこぼれてきたので、"絶対に決めてやる!"と思って打ちました」とつま先でゴール右に流し込んだ。

 流通経済大柏が遂に同点に追いつくと試合は1-1のまま80分を終了しPK戦へ突入。

 PK戦では3戦連続PK戦となった後攻の流通経済大柏が八千代の2本目をGK17土佐昂清(2年)がコースを読み切ってシュートストップ。流通経済大柏も3本目を失敗してしまうものの八千代も4本目がバーに弾かれる。そして5人目のMF塩川がシュートを突き刺し決着。流通経済大柏が見事な粘り強さをみせ裏選手権を制した。

 ゲーム後、チームを率いた高橋隆コーチは「下級生の方がと言われている代なんですが、結果もついてきたし、この大会でだいぶ伸びてきた分結果を出させてあげたかった」と新チームの成長と結果を喜んだ。

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