大社 vs 米子北(写真=森田将義)
試合が目まぐるしく動いたのは、後半に入ってから。
「今年はプレミアとプリンスがあるので、(多くの選手に)勝負がかかった経験をさせて、試合でしか経験できないことを学んでほしかった。甘いもんじゃないよ、というのが分かった前半だった」。中村真吾監督の言葉通り、前半は経験値の少ない選手を起用した米子北だったが、後半開始とともに主将のMF7上原颯太(2年)、FW10森田尚人(2年)、MF25城田利恩(2年)の3人を投入。
「(今後は)1点ビハインドの試合も出てくる。勝つためにリスクを背負いながらも、点を獲りに行かなければいけない場面でゼロに抑えながら点を獲って欲しいと思っていた」(中村監督)。指揮官の狙い通り、後半4分にはFW11愛須隆聖(2年)がゴール前に入れたFKを森田が潰れ、MF20堀大夢(2年)が押し込み、試合を振り出しに戻した。
このまま勢いに乗りたい米子北だったが、10分には左サイドを崩されると、MF22佐々木碧(1年)のクロスから、MF25井上太陽(1年)に決められ、再び追い掛ける展開を強いられた。
24分には再び、米子北にチャンスが訪れる。ゴール前に抜け出そうとした森田が倒され、ペナルティエリア手前でFKを獲得。このボールをゴール前に入れると、大社DFのハンドを誘った。このプレーで大社が退場者を出すとともに、米子北はPKを獲得。森田が冷静にゴールネットを揺らし、再び同点となった。
▽第15回中国高等学校サッカー新人大会
第15回中国高等学校サッカー新人大会