大社 vs 米子北(写真=森田将義)

 勝負は米子北に傾いたと思われたが、以降が続かない。「数的優位になって余裕を持っていた。相手が1人少なくなったのを自分たちのチャンスに捉えないとダメだった。1点ではなく、多く点を獲って圧倒しないといけなかった」と振り返るのは上原だ。

 対する大社は、「みんな動揺はしていたので『とりあえず大丈夫だから』と伝えた。自分たちのやるべきことをやれば、最後絶対に勝てるから、皆で一緒に頑張ろうと話しました」と振り返る岩田を中心に全員で苦難を乗り切ろうとした。

 成果が表れたのは、33分。中央を運んだ佐々木が、「ホットラインみたいな感じなので、出しておけば凌汰君が決めてくれるかなと思っていました」とゴール前にスルーパス。フリーで抜け出した岩田がGKをかわして、打ったシュートが決まり、大社が3-2で勝利した。

 大社としては中国新人大会で初めての3位。4月以降に本格化する2023年シーズンに向けて、弾みのつく大会となった。

(文・写真=森田将義)

▽第15回中国高等学校サッカー新人大会
第15回中国高等学校サッカー新人大会