鹿児島城西 vs 佐賀商(写真=森田将義)

 指揮官の言葉に背中を押されたチームは、キックオフとともに鹿児島城西の持ち味である縦に速いサッカーを繰り出した。ボールを持ったら素早く、FW11岡留零樹(2年)を中心とした3トップにロングボールを展開。

 跳ね返されたら、MF6坂上日向(2年)とMF8芹生海翔(2年)が高い位置でセカンドボールを回収し、左サイドのMF20中村玲音(1年)のドリブルを引き出した。「追っかけまわすし、身体を張れる。俺らのプレーモデル」(新田監督)であるFW10石内凌雅(2年)の守備も効果的で、佐賀商陣内でのプレーが続いた。

 前半14分にはGK1橋口竜翔(2年)のロングキックが左前方に入り、受けた中村がカットインを狙ったが、DFがブロック。22分には岡留が混戦を抜け出したが、ゴール前で身を投げ出した2人のDFに阻まれ、シュートは打てない。

 「今までは守備がバラバラだったけど、やっと目処が立ってきた。ボールを目で追っていたのですが、粘り強さが出てきたし、足がスッと動くようになってきた」と松尾智博監督が目を細めるDF4平山颯汰(2年)を中心とした佐賀商の守りに苦しんだが、鹿児島城西は焦れずに相手への圧力をかけ続けた。

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▽令和4年度第44回九州高校U-17サッカー大会
令和4年度第44回九州高校U-17サッカー大会