塩貝健人のゴールで先制するも逆転を喫した(写真=多田哲平)

 フィジカルやスピードではそこまで大きな差があったわけではない。しかし一つひとつのプレー精度と個人戦術で上回られた。塩貝は「フィジカルコンタクトで負けたわけではない。でも走っている時に体を当ててきてスピードを殺されたり、切り替えが早く2、3枚で囲んでくる。そういうところで高校と大学でテンポは違うなと感じた」とその差を感じ取っていた。

 もっとも、そうしたトップクラスの大学生を相手に健闘を見せたのは確かだ。

 日本高校選抜を率いる仲村浩二監督(尚志)は「関東選抜さんは優勝候補。精度も高いし、スピードもある。ただ、うちのやりたいことをやれなかったわけではない。先制点も取れた」と手応えを語り、「今年のチームに関しては戦えるんじゃないかと楽しみ」と過去2大会で果たせていない初勝利への期待を寄せた。

(文・写真=多田哲平)

▽第37回デンソーカップチャレンジサッカー
第37回デンソーカップチャレンジサッカー