ゴール前の競り合い(写真=佐藤亮太)

 2-0のスコアほど怖いものはなかった。後半に入ると一気に形勢は神戸弘陵に傾く。

 後半11分、左サイドFW11佐波昂大のパスを受けたFW9馬場悠平がペナルティエリア内で仕掛けて、シュートを放ち、ゴール。さらに2分後、相手GKが前に出てきたところをすかさず、FW9馬場がループシュートを決め、2点目。追い打ちをかける神戸弘陵は終了間際の33分、DF13阪上聖恩のパスを受けたFW9馬場が三たび決め、決着をつけた。

 試合は前半2失点の神戸弘陵がFW馬場のハットトリックで3-2の逆転勝利をおさめた。

 2点差をひっくり返しての劇的な勝利。そうそうみられる試合ではない。試合を通じてみれば、必然の勝利といえる。前半2失点したものの、神戸弘陵はそれほど悪くなかった。

 「ビルドアップもうまくいって、シュートで終わっていました。あとは決めるかどうかだけ。前半のままいけばゴールは決まると思っていました」と谷純一監督。

 ハーフタイムでイレブンに伝えており、少なからず手応えはあった。ただ相手から人数をかけ、しっかり奪いきれるか。この修正点を完遂した結果、後半、帝京のシュートをゼロで抑えこみ、一方的な展開とした。

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▽第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー