逆転勝ちをおさめた神戸弘陵(写真=佐藤亮太)

 「やっぱり気持ちいいです」とハットトリックを達成した殊勲のFW馬場にも2点ビハインドに焦りはなかった。

 「前半からチャンスがあったのであと決めるだけなので焦りはありませんでした。帝京はロングボールが少ないので前からどんどん仕掛けました。そこがうまくハマり良い攻撃ができました」と言えば、再三、ドリブルを仕掛け続け、チャンスを作ったFW10北藤朔は「焦りというより、外しまくったんで・・・自分が決めたんねんと。守備が得意でないのでボールをもらったら、自分の力を出したかった」と振り返った。この北藤、大学生相手でも抜き去るドリブルの持ち主。谷監督曰く、注目選手のひとりと期待をかけている。

 前半の2失点に動揺せず、自分たちのサッカーを貫いた神戸弘陵に軍配があがったといえる。一方の帝京。2得点挙げた帝京FW横山は先月発表されたU-18日本代表候補のメンバーに選出された。FWの嗅覚。ドリブルで果敢に攻める姿勢。それでいて献身的なプレーが目に留まった。

 (文・写真=佐藤亮太)

▽第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第32回イギョラ杯国際親善ユースサッカー