川崎U-18のMF尾川丈は同点ゴールを決めた(写真=志水麗鑑)

 オープンな展開となった白熱の攻防は終盤に試合が動く。85分に青森山田が右CKからDF小林が逆転ゴールを奪うと、直後の89分に川崎U-18のMF10尾川丈(3年)がPKを獲得し、これを自ら沈めて同点弾。意地を見せた川崎U-18は勢いが増して最後の最後まで攻め続けたが、青森山田の守備陣も身体を張って守り抜き、2-2でタイムアップとなった。

 敵将の長橋康弘監督から「セットプレーで決めてくるのも、素晴らしいサッカー」と称えられた青森山田のセットプレーはさすが。ロングスローにも迫力があり、相手に脅威を与えていた。

 一方の川崎U-18は特に前半、長橋監督が「言うことない」と述べるほどの出色のパフォーマンスだった。鋭い動き出しからヘッドで先制弾を決めたFW岡崎は「狙い通りのゴール」と胸を張り、終盤に同点ゴールを奪ったMF尾川は「相手DFがスライディングしてくると思った。PKは気持ちで蹴った」と語る。引き分けたとはいえ、首位チームを相手に見せた怒涛の攻撃は圧巻だった。

(文・写真=志水麗鑑)

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