青森山田 vs 尚志(写真=AOMORI GOAL)

 何としても追いつきたい尚志は後半からU-18日本代表候補FW9網代陽勇など攻撃陣3人を一気に投入するが、後半も青森山田の優位は動かず。後半開始から間もない50分、ツートップの一角を務めるFW9津島巧がゴール前で倒され、青森山田がPKを獲得。これを主将のDF4山本虎が冷静に決めて3-0とリードを広げる。尚志も75分、後半から出場のMF7安齋悠人の2試合連続ゴールで1点を返すが、青森山田守備陣は尚志のシュートを後半の2本のみに抑え、それ以上の反撃を許さず3-1で試合終了。

 勝点3を追加した青森山田は首位をキープ。尚志は暫定順位で3位となった。

 青森山田の指揮を執る正木昌宣監督は、「(2-2で引き分けた)前回のフロンターレ戦が今年一番入り方が良くなかったゲームだったので、もう一度前半の入りの部分と、やるべきことを徹底しようという話をして試合を進めていきました。最初5分間くらいずっと押し込めていたので、そこは相当優位に進めることができたかなという気はします」と試合を振り返った。

 この一戦に、「東北のチャンピオンとしてのプライドがあったので、プレミアリーグの首位攻防戦というよりも『東北ダービー』であるということをかなり意識して、個人的にも熱が入っていた」という正木監督。東北をリードする存在として互いに意識し、切磋琢磨してきた両校。何としても負けられないという強い思いが形となった勝利だった。

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