この日の青森山田は立ち上がりから動きが重かった。キャプテンの山本虎(3年)と190cmの大型DF小泉佳絃(3年)のCBコンビを中心に粘り強く対応するが、30度近い気温の中で戦った影響で出足が鈍る。中盤でセカンドボールを回収できず、相手に前進を許してしまう。

 15分にはボランチの石井陽(2年)に左サイドから強烈なシュートを打ち込まれると、これで与えたCKからピンチを招く。前半17分にCKのこぼれ球を拾ったCB山田佳(2年)に右サイドからアーリークロスを入れられると、最後は立木に押し込まれてリードを許した。

 以降も中盤で後手を踏み、最終ラインも背後を取られるシーンが頻発。全体の距離感も間延びし、苦しい時間帯が続いた。

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