柏レイソルU-18 vs 昌平(写真=佐藤亮太)
さらに「さまざまな組み合わせをテストするなか、これがいまのベスト」と一か八かではない、自信をもった起用であることがわかる。
DF池端は「決して速くなく上背もない。でもポジショニングで相手を抑えられた。昌平はドリブルが特長なので1‐1ではがされたあとのプレーを意識した。(失点は)仕方のないままにはしたくはないが、たとえ失点しても自分たちで取り返せばいい」と堂々と語るところに攻守での自信の深さがうかがえた。
藤田コーチが示す、将来の可能性。これは4バックの編成だけではない。
66分から出場したMF46加茂結斗だが、現在柏レイソルU‐15所属の14歳。前節3‐0で勝った市立船橋戦で90+3分にチームの3点目を決めている。昌平戦では74分頃、フリーでシュートを1本放っている。
藤田コーチは加茂について「試合に出たことではなく、点を取れなかったということを感じて欲しい」と厳しい注文をつけた。それは紛れもなく、期待の裏返しにほかならない。
とはいえ、試合を通じてみるのなら、柏が勝っておかしくない内容。
「もう少し、バイタルエリアでプレーできた」とした藤田コーチは「こちらが提示したあまり、選手の可能性を狭めてしまった。試合後、選手には自分の責任なので結果は気にするなと伝えた。シンプルにプレーさせればよかった」と反省を口にした。
この言葉を聞く限り、結果は引き分けたものの、柏イレブンがのびのびプレーをしている姿に合点がいった。
(文・写真=佐藤亮太)
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