履正社イレブン(写真=会田健司)

 履正社は「前半は耐えて、後半は4-3-2-1のトリプルボランチにしてスペースを消して」とハーフタイムに平野直樹監督がMF8中林漣音(3年)を入れテコ入れし、中盤の人数を増やし巻き返しを図る。すると流れは履正社に傾き、ボールを奪ってからの飛び出しでFW11宇都宮翔菜太(3年)がスペースを上手く使い、FW15北浦雄飛(3年)にもシュートチャンスが生まれる。

 この好機に先制点を狙う履正社は59分にFW17長谷怜(3年)とFW9河野朔也(3年)を同時に投入し勝負に出る。64分には長谷が左を突破しクロスに河野がニアで合わせゴールに迫るなど、決め切れなかったものの、途中出場の2人でチャンスを作った。

 しかし、先制ゴールを奪ったのは流れの良かった履正社ではなく広島ユース。75分、自陣での相手のFKを守り切ると、DFラインでボールを奪いカウンターを発動。ロングフィードを前線で角掛が頭でフリックで流すと、それまでは外側を上がることの多かった中川が「点を取れると思ったのでゴールに近い方を選んだら、良い感じで抜け出せた」と内側を絶妙なタイミングで抜け出し、右足でゴール右に流し込んだ。

【次のページ】 第2節 履正社 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(3)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST