F履正社イレブン(写真＝会田健司)

　開幕連敗スタートとなった履正社だが、前節は前年王者のサガン鳥栖U-18を破り、今節は2点差をひっくり返しての逆転勝利と勢いに乗りそうだ。

　この試合では左SBの田村が3点に絡み、2ゴールを決める大活躍。CKを直接決めた宇都宮は前半はFWとして、後半はサイドに移っても抜群の存在感で攻撃陣を牽引した。トップ下で出場の倉田も持ち味のテクニックを存分に披露し、途中出場の選手たちも期待通りの仕事をこなした。

　それでも平野直樹監督は「たまたま勝てなかっただけでジュビロは強い。良い選手も揃っている。お互いが良さを出し合ったら相手が勝ちますよ」と話した。

　3ゴールを叩き込まれた舩橋のように、圧倒的な個を擁するプレミアのチームに勝つ為には、指揮官が当たり前とするハードワークで相手を上回ることが必須だ。新チーム発足からほとんど負けずに開幕を迎えた履正社の選手たちの自信を2連敗が良い意味で壊してくれた。

　「こんな良いチームとやって、汗をかいて頑張ったからこそこういう結果になるという経験をさせてもらった」

　またひとつ階段を登った履正社イレブンは次節、3連勝をかけて大津戦に挑む。

　(文・写真＝会田健司)