浦和レッドダイヤモンズユース vs ヴァンフォーレ甲府U-18(写真=佐藤亮太)

 「甲府のほうがチャンスもあり、一生懸命、プレーしていた。しかし、こちら(浦和)はミスが多く、バックパスも多く、残念な試合。負けなかったことで次の試合に向けてチームが引き締まれば」と前を見据えた。

 終始、浮かない表情の萩村監督の一方、甲府U-18・内田一夫監督はさっぱりした表情。

 「浦和のいまの成績と我々と比べた場合、甲府としては頑張ってなんとか持ち込むかというところだった。(決定機はあったが)もしもの世界なので、もしもはないが……そうしたチャンスはあった。いまの浦和に対して良いゲームをして、負けなかったことは選手の頑張り。悲観する内容ではなく、良い部分がたくさんでていた。選手はよくやってくれた」と評価した。

 ある程度、やるべきことができた甲府U-18。やるべきことをじゅうぶん表現できなかった浦和ユース。スコアレスドローという表面上の結果から双方、濃淡が出てくる。

 試合後、浦和ユースの選手たちはどこか気もそぞろ。それもそのはず、埼玉スタジアムで行われるトップチームのACL決勝サウジアラビア・アルヒラル戦を観戦にいくためだ。

 「試合を見て、選手たちは何を考えてくれるか。次の帝京戦に向けて、できるだけ早く気持ちを切り替えられれば」と萩村監督。

 5万4000人の埼スタで成し遂げた3度目のアジア制覇に、選手は何かを掴んでくれるはずだ。

(文・写真=佐藤亮太)

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