北越も試合内容は悪くなかった(写真=森田将義)

 プリンスから降格した2018年は県1部リーグを制したが、プレーオフで帝京長岡セカンドに勝てず復帰はならず。2019年以降はコロナ禍でリーグ戦が消化しきれなかった影響もあり、昇降格の制度自体がなかった。ようやく掴んだ2度目のプリンスを選手、スタッフともに楽しんでいる。

 「ずっともどかしかったけど、やっと光が見えてきた。でも、先輩たちが我慢しながらも変えずにブレずにやってきたことが、土台となって今成果として出ている」(赤地監督)。リーグ戦での好調を持続し、初のインターハイ出場を掴めるか注目だ。

 対する北越も鵬学園以上のシュート本数を記録するなど試合内容は悪くなかった。「どことやっても差があるわけではなく、(チームとしては)安定している」(荒瀬監督)のが今年の特長だ。後ろから丁寧に繋ごうとするためヒヤリとする部分もあるが、方向性は間違っていない。指揮官が「ここからしっかり積み上げていければ最後の選手権では面白くなるかなと思っています」と続ける通り、やり続けることが、今後の力になっていく。今後、どのような成長曲線を描くか楽しみだ。

(文・写真=森田将義)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 北信越1部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 北信越1部