FC今治U-18イレブン

 それでもFC今治U-18の闘志は最後まで衰えなかった。直後の76分には「愛媛FCとの対戦は気持ちの入り方が違う」FW大槻が持ち前のフィジカルとスピードでゴールに迫れば、77分にDF永易が一発退場になった後も、まさに身体を張ったディフェンスで相手の勝ち越し機を何度も阻止。昨年、明治安田生命J3リーグでトップチームが繰り広げた「伊予決戦」を闘志では上回る同県Jクラブアカデミー同士による激闘は、5分のアディショナルタイムを経て1対1の痛み分けに終わった。

 試合後「やはり緊張感はあったが、ここを引き分けに持ってくることができたのは大きい。今年は一戦必勝で臨んでいく中で、今日の経験を活かしていきたい」と愛媛FC U-18・北内耕成監督が振り返った一方で、岡田武史オーナーも足を運んだ歴史的一戦を終え「悔しい気持ちが大きい」と唇を噛んだのはFC今治U-18キャプテンの馬越。

 90分を通じ様々な想いが交差した彼らは、それぞれがそれぞれの場所で研鑽を積んだ上で、9月9日(土)プリンス四国での第2ラウンドでの必勝を期していく。

(文・写真=編集部)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 四国
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