CBの京谷來夢を後ろに余らせるのではなく前に位置取らせ、中盤の競り合いを強化した長崎総科大附は、前線からのタイトなプレッシャーとスライドを徹底。後ろからボールをつなぎたい長崎U-18にプレスをかけて長いボールを蹴らせ、中盤でこぼれ球を回収していく得意の形へ誘導。開始10分に堀友希にゴール前までボールを運ばれシュートを打たれるが、山口海翔のセーブで凌ぐと、平山零音のキックを生かしたセットプレーなどで反撃をしていく。

 長崎総科大附の仕掛けにハマった形となり、思うように攻めきれない長崎U-18だったが、劣勢でも粘り強く守って苦しい時間帯を凌いだ前半43分に堀からボールを受けた七牟禮蒼杜が先制ゴールを奪取。前半終了間際という「良い時間帯」(原田監督)に出たエースの一撃で、長崎U-18が1-0とリードして前半を折り返す。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 九州1部
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