長崎総科大附 vs V・ファーレン長崎U-18(写真=藤原裕久)

 後半も前からのプレスと長いボールを使って同点としたい長崎総科大附だったが、1点リードで余裕が出た長崎U-18はサイドを起点にカットインして攻めるシーンを増やすと、58分に堀が追加点。

 その後も攻勢を緩めない長崎U-18は、64分に左サイドから伊藤小次郎がドリブルで持ち込むと、自らシュートを決めて3点目。なんとか流れを変えたい長崎総科大附だったが、そのまま押し切られて試合を終了。終わってみれば3-0で長崎U-18の快勝となった。

 立ち上がりに好守でペースを握った長崎総科大附にとっては、得点を奪いきれなかったのが大きく響いた。前半のうちに先制できていれば相手の焦りを誘うこともできただろう。同時に後半はカットインしてくる相手のサイドを捕まえきれずに、守備が混乱した点は課題として残った。

 勝った長崎U-18はこれで4戦全勝。エースの七牟禮も4試合連続ゴールを決め、4試合で5得点と実力を発揮。原田監督も「良い状態だと思いますが、全て上手く回っているわけではありません。それでも結果が出ているのは良いことだと思いますし、この状態の中で改善ができていけばもっと良くなっていくと思います」と、気を引き締めつつも手応えを口にしていた。

(文・写真=藤原裕久)

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