帝京長岡 vs ロアッソ熊本ユース(写真=佐藤亮太)

 「身体能力はそれほど高くないですがヘディングは意識している」とDF深江。居残り練習ではコーチ相手にジャンプトレーニングを行い、ヘディングを磨いている。まさに練習の賜物だった。

 「本当はボールを動かしたかったですが、きょうの状況を考えると割りきるとこは割りきらならないといけなかった。それでも僕らの武器である攻守の切り替えと背後のランニングは存分に出せました」と勝因をあげた。

 また出場40分間でインパクトを残したMF17古閑。蹴ってよし。仕掛けてよし。守ってよし。三拍子そろっていた。

 こちらの「(古閑選手は)なんでもできますね」との問いに否定することなく「ハイ、なんでもできます」と返した岡本監督。

 「(古閑は)キック、ドリブル、パスと光ったものを持っており、攻撃のポテンシャルはもともと持っている選手。いまは守備や切り替えのベースに取り組んでいる。そのため、守備でも効くよい動きをしてくれる」と信頼は厚い。

 またMF古閑本人に「なんでもできますね」の聞いたところ「そんなことないです」と照れた姿は高校生らしい。

 普段とは違う戦いを強いられたものの、攻守でパワーを全面に出したロアッソ熊本ユースが首尾よく勝利をおさめたといえる。

(文・写真=佐藤亮太 )

▽第28回船橋招待U-18サッカー大会
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