浦和西 vs 聖望学園(写真=河野正)

 浦和西は技巧派のFW高原寛太(3年)が独力で敵陣に進出してはチャンスメークし、流れを引き寄せかけた。得点こそ奪えなかったが、司令塔のMF小笠原駿斗(3年)も積極的にゴールを狙うなどしていい形をつくっていた。

 しかしそんな矢先の前半24分、ゴール前23m付近のFKを市原に直接決められて先制された。36分に左から持ち込んだ小笠原が、強烈な一撃を放ったもののGKの正面を突いて同点機を逃し、後半にチャンスを待った。

 ところが2点目を奪われた時間帯が悪かった。後半1分だ。市原のパスから左サイドを抜け出したMFペイトン有玖主(2年)が、軽やかなドリブルから右隅に決勝ゴール。それでも8分、FW塙翔太(3年)が相手DFの裏からゴール前に顔を出し、ボランチ塚田禮成(3年)の右クロスをヘッドでたたき込んだ。これで1点差にしたが、この後は聖望学園の忠実で粘り強い組織守備を崩せず、20分にペイトンに決定的な3点目を蹴り込まれて万事休した。

 清徳監督は浦和西から筑波大に進み、筑波大大学院卒業後に2年間英国に留学し、FA公認指導者資格を取得。15年から八潮で8年間指導した。

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