浦和学院 vs 川越(写真=河野正)

 「ハーフタイムにもっと外を使って攻めるよう修正した」という村松監督の指示を実行した浦和学院は、前半とは見違えるようなテンポのいい攻撃に変わった。

 9分、川畑の右クロスから佐藤が惜しいヘディングシュート。12分には平瀨の縦パスを預かった小川が中距離弾を放ったが、GK北村駿(3年)にクリアされた。それでもこれで得た左CKから加点に成功する。坂間の蹴ったボールを佐藤がヘッドでゴール右隅に流し込んだ。18分には佐藤がGKと1対1になる絶好機を迎えたが好守に阻まれ、37分にもカウンターから途中出場のMF遠藤夢輝(3年)がGKとの1対1を外した。しかし危ない場面は数えるほどで、無失点で快勝した。

 2月の新人大会西部支部予選で7位となり、今大会の出場権を獲得した川越は、CB勝山航希(3年)を軸に体を張った守備で対抗。前半に失点するまでは相手の攻撃を跳ね返していたが、先制点の場面だけフリーにさせてしまった。

 チャンスは3度。前半39分に右のウイングバック小高春仁(2年)が、ゴール前のこぼれ球を狙ったがバーを越え、後半21分MF桑澤航輝(3年)の右足シュートはGKに好セーブされた。31分には最大のビッグチャンスが到来し、左FKから佐藤遼真(3年)と田口幸汰郎の両DF(ともに3年)が連続シュートをお見舞いしたが、バーに嫌われるなどしてゴールを割れなかった。

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▽令和5年関東高校サッカー大会埼玉予選
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