一方、令和元年度以来の関東大会出場を狙った浦和東は、初戦の1回戦で川越東を1-0で、2回戦で浦和学院を1-0で破り、準々決勝では細田学園を1-1で迎えたPK戦の末に撃破。公立校として唯一の4強入りを果たしていた。

 序盤から攻め立てたのは武南。MF10松原史季(3年)のテクニックやFW9戸上和貴(3年)の抜け出しを活かして攻撃を展開していく。

 15分には右SBのDF15山崎元就(3年)のクロスに合わせて戸上がポスト直撃のヘディング弾を見舞う。

 23分には左サイドのクロスからMF11高橋俊祐(3年)が際どいシュートを放った。

 先制点が生まれたのは28分。敵陣中央で松原がダイレクトヒールパスを相手DF陣の背後に送り込むと、これに合わせて抜け出したMF7川上旺祐(3年)は、飛び出してきたGKの上を通すループシュートでゴールネットを揺らした。

 浦和東には14分にカウンターでゴールに迫られた以外はほとんどチャンスを作らせず、前半はハーフコートゲームと言える内容だった。

 

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▽令和5年度関東高校サッカー大会埼玉予選
令和5年度関東高校サッカー大会埼玉予選