武南 vs 浦和東(写真=古部亮)

 1点リードで迎えた後半立ち上がりも武南は相手を押し込んでいく。

 48分には戸上が、55分にはMF8髙橋秀太(3年)がミドルシュートで浦和東ゴールを脅かした。

 60分以降はなんとか同点弾を狙う浦和東にゴールに立て続けに迫られるシーンはあったが、フィニッシュまでは持ち込ませず凌いでいく。

 すると77分に左サイドからボールを受けた戸上がボレーシュートでゴール右を撃ち抜く。武南が突き放した。

 さらに終了間際の80+1分にはFW18文元一稀(3年)のゴールで3点目をゲット。3-0で勝利し、関東大会への切符を手にした。

 武南の内野慎一郎監督は「最初は自分たちでリズムを作れないところがあったが、終盤に良い雰囲気に持っていけた」と振り返り、関東大会に向けて「やっぱりインターハイと選手権が目標ですが、ここは良い経験にして大切に戦って、チームの力にしていきたいなと思いますね。埼玉県代表になるので、一生懸命やりたいです」と意気込んだ。

 一方、敗れた浦和東は押され気味でゲームを進め、最後までゴールを割ることはできなかったが、DF10小山紘輝(3年)のロングスローなどから武南に脅威を与えていた。そして約950人の全校生徒が駆け付けた応援には迫力があった。

 浦和東の平尾信之監督は「後半に勝負をかけにいってゴールに迫ったシーンもあったが、決め切れずに2点、3点ととられてしまった。まだすごく力の差を感じました」と振り返った。

(文=多田哲平、写真=古部亮)

▽令和5年度関東高校サッカー大会埼玉予選
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