日大明誠の後藤聡志監督は、新チームについて「抜きんでている選手がいないので、全員で粘り強くボールを大切にするのが特長です。いい守りからいい攻撃に転じられるよう、みんなで頑張っていけるチームです」と説明した。

 1回戦で四日市中央工(三重)に1-3と敗れたが、2019年度の第98回全国高校選手権に初出場した。4月で就任7年目を迎える後藤監督は、この大会でも指揮を執った。「強豪の多い山梨を勝ち抜くのはやさしくないが、また選手権の舞台に戻れるよう頑張りたい。今のメンバーは例年より、いい雰囲気をつくれるチームなんです」と述べ、関東高校大会予選に向け、浦和カップでいろんなことを試すようだ。

 埼玉県S1リーグに出場するチームが、同じ時期に清水フェスティバルに参加したため、宮城遠征では鈴木豊コーチが采配を振るった。「タフさをテーマにチームづくりをしている最中で、フィジカルやコンビネーションをベースにボール回しの練習もしているが、試合になるとなかなかうまくいきませんね」と首をかしげた。

 浦和南は1月の新人大会南部支部予選3回戦で敗退したため、4月の関東高校大会予選への出場権を逃してしまった。鈴木コーチは「あの敗戦をきっかけに、もっと自分たちからやらないといけないという自覚を促しています」と話し、選手の積極性に期待していた。

 (文・写真=河野正)

▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル