中央学院は御殿場や群馬での大会をこなし、2日間の休養を挟んで浦和カップに臨んだ。新年度に就任28年目を迎えるベテランの濱田寛之監督は「2日間オフだったので、今日は地に足がついていませんでしたね」と苦笑すると、「高橋もいないし、今は複数のフォーメーションを試すほか、選手同士で競争させています。来月2日には千葉県のリーグ戦も始まるし、関東高校大会やインターハイの両予選をにらみ、いろいろ経験させています」と浦和カップが貴重な大会であることを強調した。
高橋とはアルジェリアに遠征中のU-17日本代表MF高橋旺良で、中央学院の攻撃を支える大黒柱だ。
濱田監督がチームづくりで最も大切にしていることは、生涯スポーツとしてサッカーと触れ合い続けることだ。「高校でサッカーを終わりにしてほしくない。フットサルでもいいし、ずっとサッカーを愛してもらいたい。年齢を重ねても技術は裏切りませんからね」と述べ、「浦和カップは毎年楽しみにしている大会、招待していただき、ありがたい限りです」と感謝していた。
永井は昨季までFWだったが、新チーム結成から左サイドバックへと転身。「自分の持ち味はスピードと裏への抜け出し。サイドバックが点を取り、アシストもするのは面白い。だんだんと楽しさが分かってきました」と笑顔で話した。
(文・写真=河野正)
▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル