3-4-1-2の健大高崎は、牧野陸と松本空輝の両ボランチとトップ下の渡辺聡馬(いずれも3年)が上手に攻撃を組み立て、前線に生きたボールを配給した。絶え間ないプレッシングも、マイボールにする機会を上げる効果的なチーム戦術となっていた。前半19分に2トップの一角、田中千景(2年)が左から持ち込んでパンチ力十分の先制弾を蹴り込んだ。

 4-3-3の明秀日立は、柴田健成(2年)と上田柊衣(3年)の両ウインガーが外からスピーディーに攻めたが、最終パスの精度に欠いて決定的なチャンスをつかめなかった。

 前半を1-0で折り返した健大高崎は、試合終了間際の後半24分に右ウイングバック湯浅恵斗(2年)が豪胆に攻め上がって逆サイドのゴールに沈め、決定的なダメ押し点を挙げた。

 第101回全国高校選手権茨城県大会ベスト4の明秀日立は、後半22分にMF永田一輝(3年)が豪快な右足ミドルシュートを放ったが、わずかにバーを越え無得点で敗れた。

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▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
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