明秀日立 vs 健大高崎(写真=河野正)

 新年度に節目の就任20年目を迎える健大高崎の篠原利彦監督は、「もうすぐプリンスリーグ1部も始まりますから、試合に向けてきちんとマッチできるように調整を進めてきました。浦和カップの前には地元の群馬と御殿場で試合をこなしました」と本格的なシーズン開幕に向け、チームづくりに余念がないようだ。

 昨季はプリンスリーグ関東2部で2位となり、今季から1部に昇格。4月1日の開幕戦で昨夏の全国高校総体を制した帝京(東京)と顔を合わせる。

 篠原監督は前橋育英の卒業生で、名将・山田耕介監督の教え子だ。昨秋の全国高校選手権群馬県予選では準決勝で母校と対決し、1-1で終盤まで競り合ったが、1-2で惜敗。「今年も好勝負ができるよう、チームを成長させたいですね。今の仕上がり具合は自分が思っていたよりもいいので、プリンスリーグの開幕戦が楽しみです」と話した。

 チームは昨年からプリンスリーグ1部昇格をにらみ、ハイプレスの戦術を取り入れた。主将のGK関沼海亜(3年)は「守りで起点をつくり、厳しいプレスから攻撃を仕掛けるのが持ち味です。まずはプリンスリーグで成績を挙げ、インターハイ予選で優勝したいですね。チームメートとは何でも言い合える関係にして、チーム力をアップしたい」と群馬県王者を目指して意気込んだ。

 (文・写真=河野正)

▽第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第42回浦和カップ高校サッカーフェスティバル