大森学園のFW深野裕舜は2ゴール(写真=多田哲平)

 再びリードを奪った創価だが、突き放すことはできなかった。後半に入ると大森学園にペースを握られる。左サイドハーフのMF4高橋優(3年)の突破力を活かす相手に度々ゴールに迫られた。

 55分には、右サイド(大森学園の左サイド)を高橋に打開されると、そのクロスから深野にダイレクトで合わされてまたも同点ゴールを奪われた。

 その後はボールが自陣と敵陣を行ったり来たりする展開が続く。

 創価に勝ち越しゴールが生まれたのは、延長戦に突入するかと思われた80分だった。左サイドから流れてきたボールをFW21佐久間旬綺(1年)が見事なシュートをGKの頭上を通してゴールネットを揺らしてみせた。土壇場での決勝ゴールだった。

 3-2で劇的勝利を収めた創価は、4月15日の2回戦で日大三と対戦する。

 一方で敗れた大森学園も、ボールを奪えばポジションにとらわれず流動的なアタックを仕掛けた。高橋の突破や深野の抜け出しだけでなく、MF8若原和(3年)の神出鬼没な動きも相手の脅威となっていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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