都立狛江のFW毛利心駿は攻撃の要となった(写真=多田哲平)

 均衡は思わぬ形で崩れた。

 56分、正則学園はペナルティエリア内での相手DFのハンドでPKを獲得。これをMF7佐藤瑠斗(3年)が冷静にゴール左上に決め込んで、ついに正則学園が先制に成功する。

 終盤は猛攻にさらされたが、MF23中村慶次郎(2年)にミドル弾を受けた74分の場面はポストに救われ、MF21新田有琉(2年)にディフェンスラインの背後を突かれた77分のシーンはオフサイドの判定で難を逃れた。

 そしてそのまま試合は終了。緊迫した接戦を制した正則学園は4月15日の2回戦で修徳と対戦する。

 一方で敗れた都立狛江も奮闘を見せた。DF17伊藤蹴人(3年)を中心に守ってボールを奪ってから、毛利を軸に攻めるカウンターは相手の脅威となり、組織力の高さをうかがわせた。またDF2河野俊哉(2年)とDF3瀧川大楽(3年)の両SBの推進力を活かしたサイドアタックも迫力があった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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