日大鶴ヶ丘も前半は健闘。MF櫻井蓮などを起点にスピーディな攻撃も見せた(写真=多田哲平)

 また57分にはゴール前でボールを受けたFW11大畑響道(3年)がゴール右に流し込んで3点目を奪った。

 後半が始まって15分あまりで一気に3点を挙げた修徳だったが、なおも攻め手を緩めない。67分にはFKの流れから最後はDF5山口春汰(3年)が強烈な左足のシュートをゴールに突き刺す。これで4点差とした。

 さらに72分、山口が今度は後方から持ち上がり相手を2枚、3枚とかわすと再び左足シュートをゴール右に突き刺して5点目を奪取した。山口は守備もそつなくこなしながらの2得点と際立つ存在感を放った。

 そして終盤まで修徳の攻撃は止まらなかった。終了間際の80+3分、右CKからDF4平山俊介(3年)が頭で合わせて追加点。後半にゴールラッシュを見せた修徳は6-0で大勝を収めた。

 修徳を率いる吉田拓也監督は「前半は緊張があったし、相手が戦術的にもオーガナイズされていて素晴らしかった。それでもハーフタイムに修正を加え、さらに選手がキャプテンの島田侑歩(DF/3年)を中心に気持ちを切り替えて後半は躍動してくれた」と試合を振り返った。

 見事勝利した修徳は2回戦で正則学園と対戦する。

 一方で敗れた日大鶴ヶ丘も、後半こそ崩れたが、前半の戦いぶりは組織的かつアグレッシブで、見る者を熱くさせた。CBのDF3服部圭利(3年)はクロスを何度もはね返し、アンカーのMF6前田拓海(3年)は運動量豊富に働いた。FW10蔵田悠(3年)も身体を張ってポストプレーに務めながら、カウンターでは際どいフィニッシュも放った。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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