都立葛飾野も最後まで追いすがった(写真=石黒登)
2ゴールのパク・スノは、この試合で復帰したリ・リャンス(3年)が怪我で長期離脱をしていた中で前週まではGKを務めていたが、この日は本職で強さを発揮。「高いボールはかなり自信がある。CBやボランチにはとりあえず『僕に出せ』と言っていた」というポストプレーで起点となったほか、「FWは収めてリズムを作るだけじゃダメ」と結果でも示した。
「誰かひとりすごく能力が高いというよりは、チーム全体でやっていこうというのが、今年のチームコンセプト。全員がキャプテンのようなつもりでやっていこうというのは、いま目指している」と姜宗鎭監督。まだ理想形にはほど遠いというものの、この日は「オール3年生」でスタートした中で「自分たちの力を存分に出してくれたのかなと思う」と振り返った。
一方、都立葛飾野は前半13分、10番FW土屋隼斗(2年)のゴールで一時同点に追いつく場面もあった。連続ゴールで引き離された後半も懸命にプレーし、4失点目直後の18分にはリスタートからMF小池田庵(3年)のアーリークロスに走り込んだ土屋がヘッド。これは相手GKの好守に阻まれたが、こぼれ球をMF鈴木善(2年)が決めるなど、最後まで追いすがった。
(文・写真=石黒登)
▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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