日体大荏原は個々のテクニックの高さを垣間見せた(写真=多田哲平)

 2点差をつけて迎えた後半も、ペースを明け渡すことはない。

 パワフルな攻撃で日体大荏原の守備網を破り、ゴールに迫っていく。60分、DF5山口航生(3年)がロングレンジから豪快なシュートをゴール右上に突き刺して4点目をゲット。

 終了間際の80+1分には、自身が倒されて獲得したPKを平井が沈めてタイムアップ。駒澤大高は1回戦の東京戦(6-0)に続き、2回戦も5-0の快勝で8強入りを果たした。準々決勝では創価と対戦する。

 大差での勝利となったが、駒澤大高の亀田雄人監督は「紙一重だった。前半のPKとかがもし決まっていたら分からなかったし、課題の残るゲームと位置づけられる」と手厳しい。「組織力も未熟ですし、戦術の整理もまだまだ発展途上。毎日のトレーニングで積み上げてやっていきたい」と緩みを見せなかった。

 一方で日体大荏原は敗れはしたものの、随所にチームカラーを垣間見せた。足もとのスキルの高さが印象的で、MF6松澤嘉紀(3年)やMF10矢上吾空(3年)は相手のプレスを巧みにかわしながらパスを捌いて攻撃の起点となった。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
令和5年関東高校サッカー大会東京予選