東邦のDF生駒隆季はヘディング弾で一矢報いた(写真=多田哲平)
矢板中央を率いる高橋健二監督は「最後に少し油断してボールウォッチャーになってしまったのは課題ですね。それまでは矢板中央らしい厳しい守備がはまったと思います」と振り返る。また「ハードワークと球際の強さと連動性、そこをテーマにしてやっていきたい。試合を通して失点ゼロというのを突き詰めていきたい」と今後の戦いを見据えた。
一方で東邦も後半にはGKからのビルドアップで丁寧につなぎながらゴールに向かう”らしさ”を垣間見せた。DF10朴勢己(3年)は力強い守備と安定したパス捌きを披露。またMF14森一琉(3年)は巧みなパスセンスをうかがわせ、アシストも記録した。
東邦の杉坂友浩監督は「相手の全国大会での経験値、体の強さ、チームとしての統率、そういうもので上回られたなと。選手たちの力を出し切らせてあげられなかった」と悔やみつつ、全国クラスの強敵2校との戦いを通じて「間違いなく選手の成長につながった。全国レベルの強度を肌で感じられたのは収穫。これを持ち帰ってこの舞台に戻りたい」と再びの全国出場を誓った。
(文・写真=多田哲平)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)