國學院久我山のMF山脇舞斗は果敢なドリブルを見せた(写真=多田哲平)

 青森山田の正木昌宣監督は「勝ったことに関しては選手を褒めたいけれど、やはり失点が気になっている。終盤はゴールを隠す守備が一瞬遅れていた」と振り返り、「サブの力が決勝まで見据えると大事になってくるが、今のままでは多少の不安がある。サブの子の頑張りに期待している」とベンチメンバーの突き上げを望んだ。

 とはいえ、國學院久我山のテクニックを潰したタックルと畳みかけるように仕掛けるサイドアタックには、非凡な力強さを感じさせた。國學院久我山の李済華監督が「うちも良いとこもあったが、それでも追いつかないくらい、相手が勝負強かった。率直に完敗ですね」と脱帽するほどだった。

 もっとも國學院久我山も最後の10分ほどはテクニカルでスピーディな攻撃を展開。山脇のドリブルはキレがあり、近藤のテクニックも光った。また守備ではDF3普久原陽平(3年)が空中戦で存在感を発揮していた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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