前橋育英イレブン(写真=会田健司)

 怒涛の攻撃から狙い通りに先制した尚志はここから無理なハイプレスは仕掛けず、ブロックを敷いて前橋育英の攻撃を迎え撃った。1度だけDFラインを破られ決定機を作られたが、これをGK16角田隆太朗(3年)の勇敢な飛び出しで防ぐと、あとは要所を締める守備で無失点で前半を終えた。

 後半に入ると、前橋育英の前への圧力が増す中で62分、尚志は中盤の要であるMF8神田拓人(3年)が負傷交代。ここでDF20渡邉優空(3年)をDFラインの中央に投入すると3バックに変更し、サイドの2枚と合わせ5枚で最終ラインを形成。1点を守り切る構えをみせる。

 58分に投入されていたFW18オノノジュ慶吏(2年)のパワーも使い攻め込んでくる前橋育英に対し、尚志DF陣は高い集中力と気持ちの入った守備で対応。特に長身の渡邉はハイボールをことごとく跳ね返し前橋育英の前に立ち塞がった。

 気迫の籠った守備で相手の攻撃をワンプレー防ぐごとにお互いを鼓舞し合う尚志DF陣。試合終盤にはパワープレーを仕掛けてきた前橋育英に対しても、ゴールを奪われることなく完封した尚志が1-0のままタイムアップの笛を聞くこととなった。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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