慶應義塾 vs 湘南

 一方の湘南はカウンターから好機を演出。MF宮本を中心に慶應義塾ゴールに迫るも、アタッキングサードでの決定力を欠き、得点を奪うには至らず。

 延長戦がチラつきはじめた78分、慶應義塾は途中出場のFW11宇野礼太郎(3年)がドリブルでゴール前まで運びシュート。しかしポストに嫌われ得点ならず。試合は延長戦へと突入する。

 慶應義塾の大方貴裕監督が試合後に「そんなに簡単に点が入るものではないと思っていたので、最後まで粘り強くやろうという話はしていた」と語った通り、粘り強く戦う慶應義塾の選手たち。そんな粘りが実を結んだのは延長後半5分。ゴール前でボールを受けたFW10阿部雄大(2年)が右足を振り抜くと、ボールはネットを揺らし、ついに先制点を奪う。

 慶應義塾は延長後半6分にも途中出場のFW21大久保岬太(3年)がゴールを奪い2-0とすると、その後も湘南に得点を許さずタイムアップ。湘南の堅守に苦しみながらも粘り強く戦った慶應義塾が勝利し、5回戦進出を決めた。

(文・写真=風間久志)

▽令和5年関東高校サッカー大会神奈川予選
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