霞ヶ浦 vs 武南(写真=河野正)

 霞ヶ浦は後半14分にCB須崎佑星(2年)が、左FKからゴールを襲ったがGK前島に弾き飛ばされ、39分のFW安部友兜(3年)の絶好のシュートもわずかにバーの上をかすめた。県予選決勝で2得点するなどした2年生のエースFW吉沢友慶に生きたボールが入らず、初出場の1回戦の壁を破れなかった。

 敵の守備を崩す形を無数に作り、17本のシュートを放ちながらも1得点に終わった。武南の内野慎一郎監督は「チーム全体が硬く、保守的なサッカーだった。初戦ということもあるが、それを言い訳にはできない」と手厳しく試合を総括し、「松原の出来は良かったが、それをチームとして生かせなかった」と組織的なプレーができなかったことを残念がった。

 FWで公式戦初先発し、ビッグチャンスを2度外してしまった大熊は「悔しいです。とにかく得点がほしくて、ゴールを取ることを目標にしていたので悔しくて仕方ない」と歯がみした。内野監督は大熊を評価しながらも、「もっと敵陣深くにもぐり込み、相手を引っ張り出してパスを出せるようになれば、怖い選手に成長できる」と課題を上げつつも期待を寄せた。

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