アシストを決めた富士市立のDF庵原智晴(写真=志水麗鑑)

 後半も依然としてポゼッションの富士市立対堅守速攻の清水東という構図に。そのなかでも目立ったのが富士市立のMF8内木璃斗(3年)で、巧みなパス捌きで攻撃を組み立てていた。

 1点リードの清水東は富士市立の反撃を受けたものの、組織的なディフェンスで隙を見せない。チャレンジ&カバーやスライドなど、守備の連動が効いていた。

 その後も富士市立は猛攻をかけ続けたが、清水東の守備網を崩しきれない。シュートまで持ち込んでも、相手GK17村松桂匠(3年)の好セーブに阻まれた。

 最後の最後まで、運動量と球際の強度が落ちなかった清水東が粘り切り、2-1で勝利。守備の機能美は圧巻で、劣勢でも首尾よくカウンターを狙うクレバーな試合運びも素晴らしかった。準々決勝にも期待だ。

(文・写真=志水麗鑑)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選