静岡学園のMF高田優は高度なテクニックで攻撃を組み立てた(写真=多田哲平)

 その後、64分に相手DF2白岩勇路(3年)のクロスの流れからGKが弾いたこぼれ球をFW10加藤千寛(3年)に詰められて1点を返されたものの、そのまま4-1で勝利。初戦を制し、準決勝へ駒を進めた。準々決勝で浜松開誠館を下してきた飛龍と相まみえる。

 静岡学園の川口修監督は「セットプレーで先制点を取れたのは大きい。今年はセットプレーの得点が少なかったが、後半の1本も含め、トーナメントを勝ち抜く上で良い傾向」と収穫を口にした。

 また「新人戦では球際でほとんど負けていたが、リーグ戦や食事、体幹トレーニングを通して強度が高まってきた」とリベンジの要因も語った。

 もっとも、一方の浜名も引くことなく果敢に攻めた姿勢は好印象。10番を背負う加藤は2列目から積極的に飛び出してゴールに迫り、MF6藤田祥真(3年)は決定的なパスを連発した。FW13津田廉大(2年)も得点につながるヘッドを見舞うなど脅威となっていた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選