決勝弾を奪った清水桜が丘のDF木村海惺(写真=志水麗鑑)

 後半は2点リードの清水桜が丘が、さらに攻勢を強める。サイドチェンジを織り交ぜたダイナミックなアタックで敵陣に押し込み、ボールを失ってもハイプレスで即時奪回して反撃を許さない。

 清水東が相手のプレッシングを掻い潜れるようになったのは55分頃からで、60分にはMF8望月陸央(3年)がミドルを狙う。だが、シュートは惜しくも枠を外れた。

 清水桜が丘は前がかりになった清水東の裏を突き、63分に相手の背後を取ったMF相川がPKを獲得。これを自ら蹴ったが、相手GKのビッグセーブに阻まれた。

 GK17村松桂匠(3年)のファインプレーで清水東の勢いが増し、65分に左CKを得る。キッカーのMF望月のアシストからMF7藤島敬太(3年)が得点を奪い、スコアを1点差に縮めた。

 69分にはスルーパスに抜け出したDF2宮野陽貴(3年)がゴールに迫るなど、清水東は最後まで攻め続けた。しかし、同点弾は奪えなかった。

 粘り強く守り抜いた清水桜が丘は2-1で勝利。片瀬晴城監督は「暑いなかでも基礎をやり続けた」と選手たちの健闘を称えた。決勝戦は6月4日、静岡学園と対戦する。

(文・写真=志水麗鑑)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選