ルーテル学院vs大津(写真=井芹貴志)

 10分過ぎからは立て続けにコーナーキックを得ると、いずれも中で合わせることはできなっかったものの相手のクリアボールを高い位置で拾って再び攻めるという展開に持ち込み、14分にルーテルゴールをこじ開ける。

 中央から左へ広げて稲田から碇明日麻へつなぎ、碇が左足でシュート。これは相手にブロックされたが、こぼれ球を拾った山下景司が流し込んで先制した。

 その後も大津が相手陣内で進め、飲水タイム明け直後の20分、右で受けた古川が切り返し、左足でインスイングのボールを送ると、これが直接ゴールイン。26分には碇から山下、28分には左サイドバック田辺幸久のクロスから碇と決定機を作ったが3点目は奪えず、2-0で前半を終えた。

 後半は、松本彩夢、坂本臣の2人を投入したことで推進力とパスのテンポが上がったルーテル学院が流れをつかみ、43分に中央から小三田椋が狙うなどアタッキングエリアまで運んでフィニッシュに持ち込めそうな場面を増やしていく。54分、米村に代えて佐伯拓夢を送り出し、「高さだけでなく、器用で1発もある」(小野監督)という180cmのDF青島知輝を最前線に置く形に変えると、直後に長﨑義喜のドリブルから髙田昊青がシュート、そのこぼれから佐伯がクロスを送るチャンス。しかし、大津は吉本篤史、五嶋夏生のセンターバックを中心に固い守備で跳ね返してゴールを割らせない。

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